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もりげのどうかと思うような日記

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2006年02月14日(火) ニンジンを焦がす

あたたか

夕方になってからようやく家から出た。コートを着て手袋をして、冬の冷たい空気を覚悟しながら扉を押し開ける。そこで初めて、外の世界が春であることを知って驚いた。コートなんかいらなかった。

また寒くなる日もあろう。本当の春はすぐには来なかろう。ついでに言うなら、我が人生には決して春など来ないやもしれぬ。ってそれは関係ないか。それでも、こうして暖かな日というのも確かにあった。

たとえばほら、バレンタインデーなんてものを純粋にドキドキしながら待っていられた小学生たちが、それぞれの喜びや、失意や、振り絞った勇気や、振り絞れなかった勇気の余韻を抱いて帰宅する、そのミント味の時間を、天が微笑みながら見守っているかのような。

兎も角、ぽかぽかと空気が緩めば頬も緩みそうになる、それは進化の過程で人類に刻み込まれた確かで幸せな習性だと思いますね。

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