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V林田日記(ダメな)
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2005年11月05日(土)
好きです川崎愛の街_

大 水木しげる展、川崎市民ミュージアムでやるんすな。なんだかんだで行きそびれていたのでとても嬉しい。相変わらず市民ミュージアムはあなどれないぜ。川崎市民として、かなまら祭と並んで郷土の誇りですよ。

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反応遅れましたが、高めレベルで安定して読める作品に出会ったときに「高値安定」という言葉を何故かなんとなく使う癖があるという話なのでありました。>ecさん
それはそれとして、amazonマーケットプレイスは、一時的にamazon新品が品切れになっているという状態でも高値をつける奴がいるので全くボッタクることしか考えてない奴が多すぎるよなあとつくづく思います。

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今日の本
ジョージ秋山『名作落語全集』 少年チャンピオンコミックス
 1975〜76年、月刊少年チャンピオン連載。
タイトル通り、名作落語のいくつかを漫画化したという代物で、まあ正直に言うとあんまり成功しているとはいい難いです。やっぱ落語は耳で聞いてなんぼのものですよ。チャレンジ精神は買いたいですが。
しかしこの頃のジョージ先生は、週刊チャンピオンで落語の与太郎話をベースにした「よたろう」(後に「花のよたろう」と改題し学園漫画化。改題してからの話はかなり傑作なので見かけたら読んでみるのをオススメします)を発表してましたし、なんか落語に思うところあったんでしょうか。初期のギャグ作品(パットマンX・ほらふきドンドンなど)読むと、落語の影響があるなというのは確かに感じますが。



2005年11月08日(火)
キノコorDIE_

日曜はコミティア行ってました。
買ったのは、

鉄の砦『少女と少女と井戸の中』
eso aparte『TEN NORI』
新谷明弘『幻想蹴国誌5』
ボストーク通信社『KITTEHATTE喧喧諤諤』
東京大学漫画研究班TMR『漫乙-HiME』

割といつものとこです。鉄の砦さんとこは本当に面白いと俺は信ずるのでありました。旧作がサイトであがっているのでみんな見てみれば良いじゃないと思うのでありました。

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グルーヴ地獄の続編が出るというのにようやっと気付いたのですが、しかし欲しいなあ……。PSP持ってないけど。





2005年11月11日(金)
箸ならあるぜ_

『喰いしん坊!』の4巻が近所で見つからないので絶望して死にそうです。早く鯨食いや悪食三兄弟の雄姿が見たいのに……。

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今日の本
筑波さくら『よろしく・マスター』(amazon
 何故サンタコスの女の子ってこんなにエロイんでしょうということについて深く考えさせる一冊。エレクチオンもやむを得ない。



2005年11月14日(月)
こいつはエサだな!_

今日の本
土山しげる『喰いしん坊!』4巻(amazon
 現代SF界では西島大介よりも支持されている、「リアル・フィクション」の代表作。今巻も、「黒兵衛の鯨食い」「ハシならあるぜ!」など名場面が目白押しで全く飽きさせません。客がみんないい顔をしすぎのいこい食堂とか、本当に最高としか言いようがありませんぜ。
あと、「鉄火丼闇試合!! 大喰い裏街道、闘食の荒野へと――!!」という裏表紙のアオリはセンスが良すぎ。



2005年11月16日(水)
錠二さん直伝とお見受けしますが_

安眠練炭氏こんな風にリンクをはられてしまいましたが、「現代SF界では西島大介よりも支持されている、「リアル・フィクション」の代表作」という最初の一文だけでこの文章で指しているのが土山しげる作品であるのは明々白々(SF板のここ鞘鉄トウ氏のSFファン交流会レポを参照のこと)なのですから、こんなものはクイズにもなんにもなりゃしません。
いったい安眠練炭氏は何故、こんな問にもならないような問をしたのでしょうか。謎です。

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今日の本
久世番子『甘口少年辛口少女』(amazon
 『暴れん坊本屋さん』で一躍有名になった感のある人ですが、別にこれは本屋とか関係ない短編集。タイトルの通りに、少年少女の機微を描いた青春少女漫画でございます。甘酸っぱい。白泉男子にはかなり向くんじゃないかと。



2005年11月18日(金)
極楽と地獄_

今週の『喰いしん坊!』は素晴らしい回でした。今回なんかを読むとつくづく思うんですが、真面目な話、土山しげるの「マンガの見せ方」ってのは相当に完成された域に到達してると思います。「マンガに何ができるか」ってことを分かっていますよ土山先生は。

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今日の本
『ぽにぱに―ぱにぽに似コミック』1巻(amazon
 梶原あやが描いてる限り俺はこの類を買いつづけるぜってな感じでございます。カバー下にも梶原あやが描いていて何かお得気分でありました。
あとの作家の中では、ググってもほとんど情報が出て来ないのでよく分からない新人、湖香ゆづきが今後延びるんじゃないかと思いましたですよ。多分。

ちなみにぱにぽに本体の方は近所で特装版が見つからなかったのでまだ買ってません。ダメだ。



2005年11月23日(水)
KAKUGOしろ_

にせ粉塵工場さんで知った跳べ! ノミ野郎が面白くてつい遊んでいます。
現在32面で詰まり中。

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今日の本
氷川へきる『ぱにぽに』8巻(amazon
 初回限定の方。まあ特典のカルタがいるかと言われると微妙なとこなんですけれども。鶏肋鶏肋(よく考えると、これこういう時使うのにすげえ便利な言葉ですね)。
で、内容とは全然関係ないんですけど、この前街でミカエルそっくりの顔の人を見かけてすげえビックリしました。アレは思わず声が出そうになった。ここまで「マンガにそっくりな顔の人間」ってのを見たの生まれて初めてでしたよ。まあミカエルなんだけど。



2005年11月24日(木)
ウラウラベッカンコ_

今日の本
ジョージ秋山『怪力ボンゴ』
 1971-72年、週刊少年チャンピオン連載。現代では復刊不可能といわれている作品です。なんで不可能かというのはこの表紙画像を見ればだいたい予想がつくでしょう。要するに、土人ギャグなんですね。まあジャングル黒べえとかと同じく、現代じゃまあいろいろ抗議とかがという話ですね。ちなみにこの主人公は元人食い人種です。「アシュラ」では真面目な人肉食を描いてましたが、ギャグとしての人肉食も描くとはやるなジョージ先生。
絵やギャグの見せ方は流石に古いですが、お手伝いさんに便所を掃除させ「きれいにしました」と言わせたところで「そんなにきれいならこれでたべられるでしょ あんたのごはんのオチャワンはこれにするからね」と便器に米をぶち込んで食わせる、というような現代だとあんまり見られない鬼畜ギャグなんかは楽しいです。

ところでこの本、「コミック1000」(コミック社)というレーベルの一つなんですが、折り返し見るとこのレーベルのラインナップというのがこの作品の他に「パチンカー人別帳」だの「ダボシャツの天」だの(一番有名っぽいのが、よりによって「女犯坊」)というまるで税金対策みてえなラインナップ。なんなんでしょうねこりゃ。



2005年11月25日(金)
山岡さんと栗田さん_

最近読んで唸ったテキスト。
foxfactoryの日記さんの11/19、雁屋哲とアイシールド21の関係というかなんというか。
山岡は影が薄いので気がつかなかったんですが、いやあこれは盲点でしたわ。

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今日の本
ジョージ秋山『ぼんくら同心』全4巻(amazon
 1976-77年、週刊少年マガジン連載。
いやしかし変な作品。タイトル通りの昼行灯なダメ同心と、正体不明の正義の味方「投げ独楽頭巾」の活躍を描く作品なんですが……。
最初の1巻に収録されている分は「ぼんくら同心だけど、実は陰で投げ独楽頭巾として悪を成敗してるのかもよ」みたいな1話完結の捕り物話、でも2巻・3巻になると「実は投げ独楽頭巾の正体はぼんくら同心の生き別れの息子だったのです」という妙な展開になり、投げ独楽頭巾が大活躍をする(なお、ここで投げ独楽頭巾の部下として「ザ・ムーン」でお馴染みの糞虫が登場します。ピルル)傍らでぼんくら同心がダメを披露するというなんか1巻と全然毛色の違う長編となってしまい、そして最後4巻は投げ独楽頭巾がほとんど出て来ずぼんくら同心のぼんくらな日常を描いて終わるという始末。
うーん、1話1話は割と面白いんですが、まとめて読むとわけわかんねえよ!



2005年11月26日(土)
俺の目を見ろアイビーム_

ヤマタケ死去。今夜は「グリーンマンの挑戦状」とか聴きながら寝ます。

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今週も喰いしん坊!が面白すぎますね。大食いって素晴らしい。
そういえば、「喰いしん坊!」がリアル・フィクションである証拠をここで書くの忘れてましたな。この画像を見てください。3巻の裏表紙なんですが、このアオリ文句が「スラムオンライン」を意識していることは言うまでもないですね。リアル。




2005年11月27日(日)
アチョプ_

最近、徐々に「喰いしん坊!」が世に浸透してきたようで嬉しい限り。この調子でブームになるとイイナ! とは思いますね。読んでない人は騙されたと思って読んでみるべきですよ。今週のゴラクからでも。

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今日の本
ジョージ秋山『海人ゴンズイ』 ジャンプスーパーコミックス
 1984年週刊少年ジャンプ連載。Dr.スランプが終わった次の号から連載が開始され、当時の子供たちにトラウマを与えた一作。まあ俺らの世代で言うところの「ドブゲロサマ」に当たるような作品ですね(いや、ドブゲロサマ読んでた人間がどんぐらい居るのか知りませんが)。
幕末を舞台に、流人の島に「アチョプ、マウマウ」としか喋れない黒人少年・ゴンズイが半死半生で流れ着き、狂女(自分の子供が死んだ事実を受け止められずに、その死体をおぶって生活している)がそれを拾う、というところから始まるこの禍々しい連載は、おそらく「アシュラ」のリメイク的なものを考えていたのではないかと思われるのですが、しかしまあ、北斗の拳やらキャッツアイやらキャプ翼やら銀牙やらきまぐれオレンジロードやらがひしめいてる当時のジャンプでは人気が出る由もなかった。そんななんで、わずか10週の作品でありながら途中で壮絶な方向転換が行われており、全体としてもうわけわかんないことになっています。途中からゴンズイが空飛ぶ鮫にまたがってバラクーダと闘ったりしてますし。これはこれでトラウマものだ。
そして、これが打ち切られた次の週にドラゴンボールが始まるのでありました。



2005年11月28日(月)
「女中さん美人ネ」の情報が全然手に入らないのがネットの限界かも知れん_

ヤマタケが死んでからヤマタケ曲を聴きまくっているのですが、「仙人部落のテーマ」がなんか無茶ですごいすね。いきなり野獣っぽい唸り声と女の喘ぎ声から始まりますし。
しかし考えてみれば何で仙人部落をアニメ化しようと思ったのか。と思って調べてみたら、これ日本初の大人向け深夜アニメとして作られたものだったんですね。42年前は凄いなあ。42年前にアニメ化された漫画が現在まだ連載中ってのも凄い話ですけど。

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しかしあれですね、小島功先生は仙人部落・ヒゲとボイン・女中さん美人ネ(JTBから出てた時代の月刊「旅」で連載してた。月刊誌連載なのに300回ぐらい行ってた気がします。俺も回数はよく覚えてないんでもっと行ってたかもしれないしもっと少なかったかもしれませんが)と3つも大河連載を持ってたんだから立派なもんですね。いや前二つはまだ続いてますが。

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今日の本
美川べるの『ストレンジ・プラス』5巻(amazon
 限定版の方。G=ヒコロウが小冊子にゲストで描いているとなればこっち買うしかないですよ。



2005年11月29日(火)
寒くなってきた_

今日の本
山口舞子『もうすこしがんばりましょう』2巻(amazon
 安定。飛び抜けたものはないですけど、萌え4コマの類が読める人間の間でもうちょっと話題になっても良さそうなものなんですが。
しかし、現実時間に対応して2年に進級したってことは、あずまんが式に3年で終わるつもりなんでしょか。



2005年11月30日(水)
人生いろいろ_

今日の本
山田風太郎『人間臨終図巻』I(amazon)・II(amazon)・III(amazon
 15歳で死んだ八百屋お七から120歳で死んだ泉重千代まで、芸術家に作家、政治家、宗教家、軍人に芸能人に犯罪者と、様々な人間がどんな風に死んだかをひたすら集めたという山風先生による世紀の奇書にして大名著。
中は「何歳で死んだか」によってのみ仕切られているのがミソで、たとえばジンギスカンと日蓮とドストエフスキーと明治天皇と菊池寛とゲーリー・クーパーと戸川猪佐武が並ぶ不思議ですよ(ちなみに彼らは全員享年60歳)。死は全く平等ですね。しかし戸川猪佐武が腹上死してたとは知らなかった。さすが小説吉田学校書く人は違う。
 で、いろんな人間の死に方に嫌でも生と死のことを考えさせられるのは必至なわけですが、しかし例えば作家の死に方なんか見るに、大佛次郎や川上宗薫みたいな滅茶苦茶作家魂に溢れた死に方ほど忘れられて、太宰みたいなとてもヘボい死に方の方が後世に残るんだから分かりませんね。菊池寛の死にざまの所で書かれている「しかし死後、この『文壇の大御所』の作品は不当なまでに不遇である。ただし、彼自身は言う。『自分は思う。後世というものは、我々が思うほど親切ではあるまいと。否可なり不親切な冷淡なものではあるまいかと』」という言葉が身に染みますね(しかし山風先生とて、まさか「真珠夫人」が再クローズアップされるとは思わなかったろうなあ)。

 あと、合間合間に挟まれた山風先生の言葉も含蓄がありますね。最後の方にある、「人間の死ぬ記録を寝ころんで読む人間」とか、まさに寝ころんで読んでましたよ俺は。へっへっへ。



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