真相は結構ちゃんと落ち着くべきところに落ち着いてると思う。出題編を見直してみると、始めからそういう方向で組み立てられていたことがはっきりわかるし、十分に納得できる線でしょう。しかも個人的な趣味に割と近いベクトルだ。なので、文句なし!
と言いたいところなんだが、何なんですかねえこのぐだぐだ加減は……。出題編の頃は、「見せ方」がうまい作品だなあ、と思ってたわけですよ。ところが今回のシナリオなんて根幹はちゃんとしてるはずなのに、ぜんぜんまともな見せ方ができてない。どうしちゃったんですか、という感じ。誤字脱字の多いのははじめっからそうだったから目をつぶるにしても。
コミケ時期ごとに出すってのが大変なんだったら、もっとじっくり時間をかけて納得のいくものに仕上げた方が良いんではないかなあ。非常に勿体無い。
でまあ、こいつは実のところけっこう楽しめましたのです。うまいね。職人だね。第3章のクライマックスの科白回しとか、見事でありました。しかし、ひねりが利いてるとはいえ、ただの直球の感動ドラマなシナリオなんで、そういうのでもいけるクチじゃないと難しいだろうけど。あとファンタジーと割り切って楽しめない人は、設定を含め、細々した点にいらつくだろうけど。私はたいへんに素直な人間ですので、こういうものを摂取することで束の間、前向きになれたりします。
しかし、シナリオ構造としてこれはけっこう挑戦的なスタイルなんじゃないかなあ。気軽に全ヒロイン攻略とかする気になれない設計は、明らかに狙ってやってる。誰とそういう関係になることを選ぶにしても、エンディングまで辿りつくためには全員のシナリオを読む必要があるわけだから、ノベル作品としてはそれで問題ないんである。いささか無理のあるファンタジー設定は、そもそもはこの構造を作り上げるために用意されたんでしょうな。
やたら長くて端々でだれる割に、終章とか掘り下げ足りないで終わってしまった感が強くて、その辺は勿体無いと思うけれど。オフィシャルサイト行くと体験版が手に入れられます(全5章のうち2章までプレイ可能)。シナリオ的な一番の見所は、体験版でもできる第2章だと思っている私。ただ、第5章で初めて明かされるちょっとしたトリックがあったり(まあ、この種明かしはたいがい無理筋なんだが)、いちばん萌える灯花の出番は第3章だったりするので、購入を後悔してはおりません。
今後のノベル物の隆盛のためにもこういうタイプの作品がもうちっと売れてくれると良いなと思う。
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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。<br>初めてのコミケは総じて楽しかったです。人が多すぎる(東京からして)点と、必死すぎる連中には<br>閉口したけれど、たくさんの人の熱意の裏返しと取れなくもないかなと。天気も好かったしお祭り<br>気分を堪能できました。まぁ、外周サークルに並ぶのは一日三つくらいまでかしらwww<br>おみくじは末吉でした。お互い良い一年になりますよう。 ではでは
おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。<br>お祭りはお祭りとして楽しまなきゃ損ですよね。きんもーっ☆ とか言われかねませんけど。最近そういう熱気にまみれることがまるきりないので、機会をみつけて顔出してみたいものです。