トップ «前の日記(2005年10月18日(火)) 最新 次の日記(2005年10月20日(木))» 編集

もりげのどうかと思うような日記

過去の日記
feed:RSS/atom

2005年10月19日(水) 珍しい、あの曲の初稿バージョンに感動

アレステア・レナルズ『啓示空間』

読了。長いです。分厚いです。でも非常にすっきりしていて、読後感も重過ぎない。それがいいことなのか悪いことなのかは、何を求めて読むかによるんだろうなあ。

100万年前に謎の滅亡をとげた異星種族の遺跡発掘に励む学者と、その学者の殺害を命じられることになる元兵士の女暗殺者、そして近光速船の軍事担当官の女性、みっつの視点から物語は進む。

異星種族滅亡の謎をベースに、機械と人間を侵食する「融合疫」やら、銀河のあちこちの海洋惑星に植え付けられた藻類のような情報生命「パターンジャグラー」などなどとても美味しい調味料をたくさん使って、人類の存亡にかかわる大きな秘密を調理。

現代的なハードサイエンスから離れず、こういう類の壮大な宇宙史をやるという姿勢からしてたまらんわけですが。ラストで出てくるガジェットとか、大好き。これが出したかっただけなんだろ、みたいな気がしないでもなかったが。あんまり意味ないし。

正直、この長さに見合うだけの内容があるかどうかは……。数字がでかい割に、いまいちスケール感が迫ってこないんだよなあ。

とはいえ読みやすいし、読んでる間はとても楽しいので、時間があるなら読む価値はあるかと思われます。

[]

  1. もりげ (04-13)
  2. トリガラ (04-13)
  3. V林田 (04-12)


mail:gerimo@hotmail.com